釉がけ準備|陶芸クラス

2017年11月5日

昨日の午後は生徒さん皆さんお休み。教室はガラ〜ンとして、寂しかったです。
その反動(!?)で今日は満杯。体験授業を受けた中学生も釉がけに来たので、椅子がたらなくなるくらいの盛況です。

さて、今日は皆さん釉がけに取り組まれています。
釉がけとは、素焼きをした陶器に上薬をかけることですが、ただ塗ればいいという訳ではありません。

素焼きの終わった陶器の表面には、細かな凸凹ができています。このまま釉薬をかけると、この凸凹で成分の厚みにばらつきができてムラになりやすくなります。また、口を付けた時にざらついたり、テーブルを傷つける原因にもなります。
そのため、紙ヤスリで表面をならします。
ヤスリ掛け

細かな陶ビーズなどでは、スクレイパーを使って表面のバリをとります。
バリをとる

削った粉が表面についたままだと、これもまた釉薬のムラの原因になるので、水をつけたスポンジで表面を掃除します。
この時に水をつけすぎると、釉薬がつきにくくなるので加減が大切です。
スポンジで粉をとる

本焼きの時に釉薬が棚板につくと、作品とくっついてしまいます。高台など棚板に接する部分には水分をはじく「撥水材」を塗ります。この時も他の場所についてしまうとそこに釉薬がつかなくなるので注意が必要です。
撥水材を塗る

このあと、ようやく釉がけになります。けっこう前準備に時間がかかるものですね。

大勢の生徒さんで、教室の中はギュウギュウでしたが、皆さん予定された作業は終えられたようです。
来週の日曜日に本焼きのスイッチを入れて、22日には窯出しになります。今回は作品量が多いので23日にも再度本焼きをします。

イワサキ