my国宝をつくる【陶芸体験】

アトリエ新松戸のカルチャー教室では、1日体験教室を各クラスで実施しています。
本日はblog担当のM子がその楽しさを皆様に生々しくお届けしようと、実際に陶芸教室を体験してきました。

体験料金は手びねり2,800円で、電動ロクロ3,300円です(どちらも材料費込み)。
道具も全て準備されているので、手ぶらで参加することができます。

ちなみに、私のライフにおいて陶芸EXPは0です。

本日の担当講師は梅澤先生。
まずは「やきものができるまで」の解説から。
私の素人ならではの質問にも分かりやすく答えて下さいました。
教わった菊練り3年という言葉があるように、やはり職人の世界へはそう簡単に入れませんが、“楽しむ”ための陶芸なら今日からでも大丈夫!

作家さんの中には自ら土を掘りに行く人もいるという話や、いい土は大きな工房がたくさん持っている話など、興味は尽きません。

体験教室でつくる作品にはちょっとした飾りを入れることができ、これは櫛目という技法だそうです。

竹串等で引っ掻き、そこに溜まる釉薬が濃くなることを利用するものです。

さて「何をつくってみますか?」という梅澤先生の問いに、私は少し考えて「お米が好きだからご飯茶碗にしよう」と決めました。
茶碗なら2個作れる量の粘土が用意されています(体験料金に含まれています)。

それでは茶碗と、もう一つは湯呑みにしようとこの時点では考えていました。
しかし、ハプニングが発生してその計画は変更するはめになります(後述)。

私の横では先生も自分のセットを組んでいて、常にお手本を示してくれます。
見て・試して・覚えるべし!

まず玉の一個をドスッとろくろに叩き付けます。底をつくるためです。

この時点で早くもろくろを回し始めます。

お~楽しい!

底が中央の円に収まるように手で整えるアクションと回すアクションが同時にはたらく感じです。
時計回りでも半時計回りでも、やりやすい方でよいとのこと。

収まったところでトップを手のひらでバンッと叩き、平らにします。

平らになったところに親指でズボッと穴を開けます。
底に向かいつつ、茶碗の口を広げるイメージです。
もちろんここでもずっとろくろは回しています。

この茶碗の底の厚みを決める工程を、しばらくムニムニ、クルクルします。

底のような感じができたら、一度キリを使って厚みを計ります。
人差し指の先から針先までの距離が厚みです。

これくらいあれば大丈夫。

ここからは茶碗の形を目指して粘土を伸ばしていきます。

ここで私は何か違和感を覚えます。
「茶碗ぽくならないぞ…?」

隣で捏ね、回している先生の茶碗よりなんだか口が広い。

体験では「そんな手つきじゃ職人にはなれんぞ!」などと言われることはなく(本教室でも言われません)、先生のアドバイスを励みに進めるうち、とりあえず形になってきました。

口の周りを、鹿の皮で撫でて整えます。
この時もろくろは回転中。

なぜ牛の皮ではないんでしょう?と尋ねてみたところ、鹿の皮は皮の中でもとてもしなやかなんだそうです。
たしかに柔らかく、器に沿います。

口がキレイになったら、底を削ります。
高台になる部分を「削り出す」という工程が後であるのですが、そのためにここである程度削っておこうというわけです。

粘土ベラでクルクル〜っと。

切り糸を使ってろくろから分離させます。

かなり力を入れて糸を張っていないと上手くいきません。

スパッといった後は指をチョキにして持ち上げます。
緊張の瞬間…ここは上手く行きました!

しかし私の茶碗(らしきもの:左)は先生の茶碗(右)と並べると明らかに茶碗じゃなーい。くぅ〜!

広げることにばかり意識がいってしまい、茶碗の高さを出すことが疎かになったようです。

悔しかったので、こちらはミニカレー皿とし、2つ目の玉を茶碗にすることにしました。
リベンジです。
2個目はちゃんと高さも意識してクルクル。
ヒビを埋めながらクルクルする余裕も出てきます。

なんとか茶碗ぽく(右)できました!

本来の工程では、この後つくったものを乾かし、底の削り出しを行ないます。

体験教室ではここまでチャレンジして頂き、削り出しや釉薬塗り、焼きなどは講師がかわりに行い、後日完成品をお渡し致します。

というわけで、ここで以下の5種類から好きな釉薬を選ぶことができます。
(※白マットは今後透明になります)

私はお米が美味しそうに見える色は、と考え「あめ」を選びました。

正式会員になると、なんとこんなにも多くの釉薬が使えます。

まずは体験教室を通じて陶芸に興味を持って頂き、ぜひアトリエ新松戸の陶芸教室にご参加下さい。

陶芸教室についてのご案内は→コチラ←

お問い合せ・参加のお申し込みは→コチラ←まで。

途中、所長岩崎の「陶芸って手が荒れたりしないんですか」という問いに梅澤先生は「泥パックの効果で逆に手がつやつやに…(個人の感想です)」と仰っていました(笑)

次回は削り出しのデモンストレーションを取材します。お楽しみに!

最後に、陶芸教室担当講師の梅澤知弘が千葉県立美術館「伝統工芸 陶葉会展」(入館無料)に出展致します。

伝統工芸 陶葉会展:11/21〜26 千葉県立美術館

ぜひ足をお運びくださいますようお願い申し上げます。

梅澤知弘紹介記事