骨描き|日本画クラス

2017年10月29日

三月にあんなに暖かな日があったのに、桜が咲いてからまた急に寒くなって、なんだか調子が狂ってしまいます。
年度替わりの忙しさにかまけて、しばらくブログの更新をお休みしていました。
少し落ち着いてきたので、ボチボチ投稿していこうと思います。

さて、昨日の月曜日は日本画教室でした。

日本画は岩絵の具を膠で溶いて描きます。1色ごとに絵具の粉をお皿にとって、そこに湯煎した膠液と水を適量入れて混ぜて作るのは少し手間ですが、その発色の美しさは独特のものです。
日本画の絵具

筆も広い面積を塗るためのもの、線を引くためのものと、様々な種類があります。
日本画で使う筆

こちらは「骨描き」と呼ばれる、彩色に入る前に、墨で輪郭線をひく作業。
骨描き

「骨描き」は「骨書き」とも書いて、書道なんかでも使われる言葉だそうです。

美しい色彩に目が奪われがちな日本画ですが、形の大切さは他の絵画と変わりません。「骨描き」では、「鉄線描」とよばれる針金のように太くなったり細くなったりしない引き締まった線がよく用いられます。途中でかすれたりしないために、一定の速度で筆を動かすには、訓練が必要です。
教室の生徒さんも、日々努力を積み重ねられています。

「骨描き」(武蔵野美術大学・造形ファイル)