人体プロポーションと個性的表現

7月も終盤。受験部の夏期講習会との兼ね合いで、カルチャー教室平日のクラスは、明日から教室を移動しての開講となります。

油絵クラスの火曜、木曜コースでは、年に一度、コスチュームモデルをお呼びして油絵制作に取り組んでいます。今回、紹介するのは火曜コースの生徒さんの作品です。

モデルさんを目の前にして、写生的に描いて終わりではなく、スケッチをもとに約2ヶ月かけて“作品”になるように背景や描画方法に工夫しながら描いていただいています。

日頃から「絵は自由ですから、モチーフの形や色彩はあくまでもきっかけとして、自由に描いてください」と声がけをしていて、静物モチーフなどの時は、皆さんそれぞれに自分なりの解釈の型のようなものは確立してきています。しかし、いざモデルさんを目の前にすると「どうにかして似せたい」という気持ちが先に立つようで、いつもと雰囲気が違います。

それでも、描き終わった作品からは、試行錯誤を繰り返して、人体のプロポーションに留意しながら、個性的な表現を模索していることが感じられます。

こういった葛藤を続けながら、自分の表現を探し続けるところに、絵画の魅力があるのだと思います。
お手本があって、その描き方を写して終わりという習い事感覚から、一歩踏み込んだ絵画体験を経験していただければと思って指導しています。

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