石膏像を含むモチーフのデッサン

カルチャー教室の油絵クラスでは、油絵具の使い方やいろいろな表現方法を学ぶだけでなく、形を捉える基礎力を身につけていただくため、年に数回、鉛筆を使ったデッサンを行います。

今日紹介するのは「石膏像を含むモチーフのデッサン」です。
「青年マルス」という石膏像に2種類の瓶を加えたことで、石膏像の形だけでなく、瓶との固有色の違いや、重なってできる空間も表現する必要が出てきます。結構難易度高めのモチーフになりました。

油絵クラス鉛筆デッサンのモチーフ

最初は皆さんおっかなびっくりで、淡い調子で描かれていました。しかし、このモチーフの肝は、鉛筆を使ってできる一番暗い黒から、紙の白までの調子を十分に使い切ることです。紙の目をつぶすくらいに筆圧をあげて黒を作るデモンストレーションをお見せしたところ、みなさんも強い黒を置けるようになり、作品が締まってきました。

「綺麗に描きたい」という気持ちが強いと、どうしても黒くすることにためらいが生じます。しかし「白く見せる」ためには「強い黒」が必要です。このことを感じていただけたのではないでしょうか。
ここで経験した調子の幅を使い切るという挑戦が、油絵や水彩でも活かされてくるのではないかと思います。


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